わが家には、ごみ箱が1つしかありません。
以前は、各お部屋に置いていましたが、もうかれこれ8年ほど前でしょうか。
夫と同棲を始めるときに、インテリアショップへ行き家具をいろいろと買う中で、当たり前のように部屋数のごみ箱も購入しました。
ですが、生活をしていくうちに、週2回ある収集日のたびに各お部屋のごみを集めて回る。
その時、わたしもフルタイムで働いていたので、なんだか朝が忙しくて…。
ごみをまとめる作業に時間を取られてしまうことが「もったいない」と感じました。
けれどその頃はまだ、「ごみを減らす」「ごみ箱をなくす」という発想はありませんでした。
そうしてるうちに妊娠が発覚し、お腹が大きくなるにつれ、重たいごみ袋を運ぶことが難しくなったときに思いました。(気づくのが遅かった…)
「ごみを減らすために、ごみ箱をなくそう。」と。
ちょうどその頃に何かの記事で見たご家族が、うちのごみはサッカーボールほどの大きさしか出ないと見て、とても驚いたことを覚えています。
ごみの収集日に近所に住んでいる年配のご夫婦が持ってくるごみも、いつもスーパーのビニールに入るほどの量。
そのとき、「ごみゼロは難しいけれど、ごみを減らす努力は今日からできる!」と、早速動きました。
次の粗大ごみの収集日に、ごみ箱をリサイクルへ。
ごみ箱が置いてあると、不思議なことになぜかごみが増えます。
ごみそのものを入れる器がなければ、ごみを出さないように気をつけようと意識が変わっていきます。
そんなわが家には、今ではダイニングキッチンに1つだけごみ箱を置いています。

息子が生まれた今となっては、ごみ箱を1つにしたことは正解だったと思っています。
子どもが成長するにつれ、部屋も荒らされるようになりますが、ごみ箱までひっくり返されることがありません。
誤ってごみを食べてしまわないか心配することもなく、過ごせるのでストレスフリーです。
現在、わが家が収集日に出すごみの大きさは(昔)45ℓ袋2つ → (現在)45ℓ袋半分 に。
テーブルにちょっとした汚れがあるときには、ティッシュではなく布巾をつかう。
台所でお料理しているときも、汚れるたびにキッチンペーパーを使っていたらキリがないので、濡れ布巾を常に置いておく。
いまは安くて可愛いものもたくさん売っています。
けれど、本当に必要なものなのか、エコなのか、よく考えてから買うようにするとごみが増えることもありませんし、お金も手元に残ります。
よくよく考えてみると、ごみ箱に入っているものって元々はお金で買ったものではありませんか?
そう思って選んでみると、お金の使い方も変わるかもしれません。
忙しかったりすると、ついつい簡単に美味しいものが食べられる外食や電話ひとつで頼めるデリバリーに
頼ってしまいがちかと思いますが、容器がかさばりごみが増える上に、塩分の強いものはカラダに負担。
自炊が増えると、カラダにやさしいし、 節約にもつながります。
余計なごみも減って、地球にもやさしい。
そんなふうに考えて、わが家はいまもごみ箱1つで暮らしています。