わたしの息子は出産後、直接母乳を吸って飲むことが出来なかったため、搾乳をし、哺乳瓶を使った方法であげていました。
そのときに看護師さんや保健師さんから教えてもらった授乳のアドバイスを、わたしの経験と合わせて今日の記事を
残しておこうと思います。
Ena
ピジョン哺乳器を使った授乳方法

息子が使っていた哺乳瓶は、ピジョン哺乳器 口唇口蓋裂児用というものです。
口蓋裂のあるお子さんの場合、ほとんどの方がピジョンを使っているようです。(産院でもこれをお借りしました)
軟口蓋裂の場合、直接授乳や通常の哺乳瓶で飲めることもあるようなのですが、何度頑張っても、直母、通常の哺乳瓶では難しかったです。
病院から借りていたこの哺乳瓶がよく飲めていたので、同じものを買って、2歳まで使いました。
時間と回数の目安
上手に飲めなかったり飲む量が少ないとついつい長くなってしまいますが、子どもが疲れてしまうので
1回あたりに飲ませる時間は、30分ほどが目安だそうです。
1日の回数は、10回ほど。
だそうですが…
わたしの息子ははじめの頃、本当に少ない量しか飲めなくて1日に12~15回あげることもありました。
看護師さんや保健師さんと相談しながら、息子の体重の増え具合をみて量を調整していきました。
お子さんの好きな量や回数があると思うので、様子をみながら調整してみてくださいね。
生後2か月で完全ミルクへ移行
産後しばらくは、2~3時間おきの授乳でした。
わたしの場合は、産後2か月で母乳(搾乳)をやめ、完全ミルクに移行しました。
というのは、産後1か月を迎えてから、口蓋裂治療に向けての通院が始まり、自分の精神面、体力面での負担をすこしでも減らそうと思ったからです。
産後1か月までは母乳に、赤ちゃんに必要な免疫力、栄養がたっぷり含まれているから、可能ならできるだけ飲ませてあげたほうが理想ではあるけれど、どちらでも大丈夫だよ!
という保健師さんのアドバイスで、ミルクに移行しました。
「缶ミルクを飲ませるときも、缶に書いてある量や回数は気にしないように」とフォローしてくれました。
やさしい保健師さんのおかげで、精神的に辛いであろう産後も穏やかに過ごせていたなぁと思います。
はじめての子育てだと、ついついネットでいろいろ調べてしまうし、情報もあちこちから入ってくるし、周囲から口を出されることもあるかもしれません。
子どもに持病があるなら、尚更。
気になってしまうのは仕方がないこと。
でも自分が負担だなと思ったことは、すこしずつ手放していきました。
わたしは母乳がたくさん出ていたので、搾乳をやめることに少しためらいもありましたが、ママは自分ひとり。
搾乳をしておいて、泣いたら飲ませて、また次の分を搾乳をしておいて…としていると、本当に寝る時間が
なかったのです。
ママが何でも一人でやって、疲労で倒れてしまったらそれこそ困ることになる…そう思いました。
ミルクなら家族やまわりの人たちにも手伝ってもらえるし、息子を預かってもらうこともできる。
そう考えて完全ミルクへ移行することに決めることができました。
産後すぐから治療が始まる場合、通院に付き合ってもらったり、お買い物に付き合ってもらったり、助けてもらう場面がたくさんあります。
小さな赤ちゃんを抱えての通院は、精神的にも体力的にも辛いもの。
わが家の場合、病院まで片道2時間近くかかるので、自分ひとりでこなすのはとても気力が必要でした。
もし一人で頑張ろうと思っているママは、どんどんまわりに助けてもらってください。
わたしも自分でなんでもやりたい性格で、甘えることができない性格なので、人に任せるのが苦手です。
だけど、息子の通院、入院、手術を経験したからこそ、いまがんばっているママに伝えたいと思ってブログを書いています。
子どもの通院、入院、手術は本当~に体力も精神もつらくなってしまうことがあります。
息子が入院している間、病棟内の隅っこで涙を流しているママを何度も見かけました。
わたし自身、息子が入院経験は3回。
3回の入院手術を経験しても、今回入院している間の帰り道もやっぱりつらくて、涙を流し、夫に励まされました。
ママは家事と育児をしているだけでも大変。
だから抜けるところは抜いて、頼れるものに頼って、ママが笑顔でいられることを大切にしてほしいなぁと思っています^^
哺乳瓶の持ち方
続いて、わたしが教わった哺乳瓶の持ち方です。
お膝にのせて上体をなるべく起こしながら(立てながら)、頭を支えます。
反対の手で哺乳瓶を持って、お顔を見ながら授乳します。

口蓋裂があると、空気を飲み込みやすいので、途中で何度か「げっぷ」をさせてあげると良いそうです◎

哺乳瓶はお顔に対して、垂直に持ちます。
乳首の先が、顎上にある鼻中隔(鼻の左右を分ける壁)というところに当たってしまうのを避けるためです。
お口の中を見ると分かりますが、とくに裂が大きい場合は鼻の粘膜が見えていませんか?
見えるのであれば、鼻の粘膜は弱いので、痛めないように気を付ける必要があるそうです。
おわりに
息子は手術が無事終わって、2歳前(1歳10か月)に哺乳瓶を卒業し、 現在はマグとコップを使って
飲み物を飲んでいます。
【関連記事】

まだストローが使えないので、あせらず練習中。
【追記】2歳3か月でストローを使って、飲み物を飲むことができるようになりました!

わたしは息子の成長に関して、口蓋裂のこと(手術後のいまも)に関して、不安なことや困ることがあるときは、
かかりつけの先生たちに相談しています。
きっと口蓋裂をもったお子さんは、近所のかかりつけの先生だけではなくて、市立病院や県立病院の小児科の先生、
手術を受ける総合病院の小児科の先生など、さまざまな先生たちが関わっていると思います。
とくに口蓋形成術の手術が終わった後は、言語聴覚士の先生とのリハビリが始まるので、
日常生活面で気になることは聞いて、アドバイスをもらうと安心できます。
みんな一人ひとり違うように、口蓋裂の状態もさまざま。
わたし自身もまだまだ手探りです。
「これが良いかな?」「あっちのほうが良いかな?」と試行錯誤しながら、日々育児をしています。
ゆっくり焦らず、自分と子どものペースで、これからも育児を楽しんでいこうと思います^^
▽ わたしが参考にしていた本です